私どもの会社所在地である御供所町周辺は古くからの寺院が残されています。ここではその中でも特に有名なお寺をご紹介したいと思います。
◇聖福寺◇
聖福寺は、千光国師 栄西が宋より帰国後、建久6年(1195年)に源頼朝を開基として、宋人が建立した百堂の跡に建立された臨済宗の寺院です。山号は安国山(通称で安山)。寺号は聖福至仁禅寺。建立ののちに下賜された後鳥羽上皇の宸筆とされる「扶桑最初禅窟」の勅額は今も山門に掲げられています。扶桑とは日本のことで、聖福寺が日本最初の禅寺だということを伝えています。
現在まで護聖院(開山堂)や幻住庵などの子院をふくめて禅宗の伽藍型式がよく保存されていることから昭和44年(1969年)に国の史跡に指定されました。 聖福寺の境内には山門や無染池、仏殿の大雄寳殿、鐘楼、堪忍地蔵、本堂、総門や勅使門と繋がる博多べいなどがあります。
◇幻住庵◇
臨済宗妙心寺派。山号は天目山。開基は大友氏時で、延元元年(1336)無隠元晦が馬出に開山。天保3年(1646)に博多の豪商大賀宗伯が聖福寺境内に移し、耳峰玄熊和尚を中興の祖としました。以後大賀家の菩提寺となり、大賀家歴代の墓碑が並びます。元禄2年(1689)銘の梵鐘(もと香椎宮の鐘で、明治2年に幻住庵が購入)は県指定工芸品。聖福寺裏のこの一帯はふるい博多の雰囲気が残っています。
禅画で有名な仙崖和尚(1750-1837)が聖福寺住職を隠居後住まいした寺で、現在でも10月に仙崖忌が行われ書や遺品などが広く参詣者に公開されています。
◇東長寺◇
正式には南岳山東長寺といい大同元年(806年)に弘法大師が唐での御修行の後、帰国され博多に滞在された折、一寺を建立し密教が東に長く伝わるように祈願された寺です。そういう訳で、真言宗の弘法大師創建の寺としては日本で一番古い霊場です。
昭和63年より彫刻がはじまり4年の歳月を経て完成した福岡大仏は、木造坐像では日本一の大きさです。
・仏像の高さ10.8m
・重さ 30t
・光背の高さ16.1m 《黒田家の菩提寺》
この東長寺は黒田家の菩提寺の一つで二代 忠之(ただゆき)、三代 光之(みつゆき)、八代 治高(はるたか)の三藩主が葬られています。
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